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シルバーレインPC:鎮西朝矢のキャラブログです。 解らない人とか興味が無い人は回れ右。 仮プレ小話などを載せていく予定。
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マジで。
ガチで。
見るな。マジ見るな。
精神汚染の可能性があるから見るな。
俺が精神冒されたから見るな。

※前篇です。


屋上他-SS-
タイトル不詳(うっすらとマジ狩るともやん、と書いてある)

『今日からあなたはリリックツンデレ☆マジ狩るともやんです!』
 
平和な一日だった。
そのはずだった。
 
『ツン☆デレシューティングアローがあなたの武器、百発百中狙った獲物は逃がしません!』
 
……俺は何時もの通り適当に授業受けて詩乃弄り倒して飯食って寝るハズだった。
辰の馬鹿を相手にいい加減テメェちったぁ料理くらい作れよとか言いながら適当に過ごすハズだった。
 
『最終奥義はデレ☆ツンボウ殴り! 思いっきり弓で殴りつけるのです!』
 
色々の予定がブチ壊しにされた。
諸々の事情で人生の危機に立つハメになった。
 
『あ、魔法少女の鉄則だけど変身シーンは見られちゃダメだよ☆見られたら戻れなくなっちゃうからねっ』
 
俺はすぅ、と呼吸を吸いこんで。
「何が悲しくてそんな名で呼ばれなきゃならねぇんだっつーか弓に変な名前付けるんじゃねぇ更に騎射に向いてねぇから外す時はあるわっつーかツンデレとデレツン入れ替えただけだろ手抜きだろそれ、それどころじゃなくて弓で殴りつけるんじゃねぇドアホ、ついでに変身シーンは虐めかそうなのか、むしろ何で俺こんな事になってるんだぁあああああああああああああああああああああああああああああああ!!?」
空に向かって全力のツッコミを放った。
「ついでに誰が得すんだ、コレ……。」
肩を落とす。
こうなった経緯は以下の通りだった。
 
先日の帰り道。
道に鍋が転がっていた。
覗きこむと、更に鍋が入っていた。
どう言う事かと思ってその鍋を取り出すと、中から鍋が出てきた。
三重鍋かよ、とか思って呆れながら鍋を開けた瞬間。
ぱんぱかぱーん。
あなたは魔法少女に認定されました。
そう書いた紙片が入っていた。
訳が解らないからとりあえず捨てて置いた。

回想終了。

普通捨てるだろ……常識的に考えて。
そう思っていた俺が甘かった。
そう言えば銀誓館学園は常識が通じない場所だった。
 
具体的にはコロポックルが空を飛んだり。
具体的には魔弾猫が不死身だったり。
具体的には骨マスクが全く違和感無かったり。
具体的には鍋が三つ聳え立っていたとしても日常の光景だったり。
具体的には世界の中心が紫衣で叫んだり。
具体的には桃缶タワーが聳え立っていたり。
具体的にはHANIWAだったり。
具体的にはトトの鼻血っぷりがマジ半端無かったり。
具体的には発言をして30秒目を離していたら自分の発言が次ページに行っていたり。
 
そう言えばそのくらいには常識が通じない場所だった。
閑話休題、話が逸れたな。
その後寝て起きたらこんな状況になっていた。
人通りがほぼ無い道だったのが唯一の救いかもしれない。
つまり俺、鎮西朝矢はフリル一杯の服と訳のわからない装飾をされまくった普段の弓に無駄に長いウィッグを頭に着けられていた、と言う訳だ。
『これならしっかり魔法少女してますね、うん、良い感じっ』
……さっきからすっげぇ聞き覚え有る声が耳に響く。
「ちょっと待てテメェが元凶かっつーかとっとと戻せ詩乃!?」
『や、や、伊吹さん家の詩乃さんなんてわたしじゃないですよ! 神様がそう言っても絶対違います! わたしは精神鍋天使シルバースノーです! ほら姿が見えないじゃないですか!』
よし、一度会ったらデコピン叩きこむ事に決めた。

「じゃあその精神鍋天使シルバースノーさんは一体何を俺にさせたいんだかとっとと言いやがれ、っつーかとっとと戻せ」
『それは今はまだ難しいですっ、でもこの姿でゴーストをきっかりすっぱり倒していけばきっと元に戻ります!』
「つーかテメェがしたんだろうがコラぁ!?」
言いながらその格好のまま歩いて行こうとする。
むしろ帰りたいがこの格好のまま何処に帰ったらいいのか見当すら付かない。
『だったら廃墟行って休めばいいじゃないですか、アザレアとかアミーゴとかパシフィック・クイーン号とか!』
「人の頭の中を読むなテメェどれもこれもゴーストタウンじゃねぇか知ってる能力者にこんな格好見られたら死ぬわ!」
『大丈夫です! あなたを朝矢だなんて誰も思いませんから! あなたはリリックツンデレ☆マジ狩るともやんです!』
やべぇ、自分の頭撃ちたくなってきた。
『ほらあんな所に良い廃墟が!』
そんな悲嘆することすら許されず、声が頭の中に響くとぐるん、と頭を右に90度無理やり向けられる。
そこにあったのは風雨に晒されて誰も住んでいない長屋作りの団地。
「良い廃墟が! じゃねぇよ! 首無理矢理曲げるとかどんな精神寄生体だよテメェ!?」
とか言いながらしっかり嗅いでしまう俺が居る訳で。
……確かに漂ってくる奴らの臭い。
能力者と戦っている気配は無く、また屋内の生きている人の気配も無い。
ここなら確かにゴーストと戦える。
俺は深呼吸し。
「気を引き締め

 ら、れ、る、か、ぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
半ばブチ切れてボロボロになった扉を蹴り開けた。

 

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